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「エイリアン・トリップ vol.04」 公認DIGGER 湯川カナ、ベトナム出身のタオさんの二人による長田区・新長田レポート・後編です!

湯川カナ

鉄人28号モニュメント

オラ! 神戸エージェントのカナより、長田区・新長田レポート(後編)です。


【[%http://diiig.net/lw/14126/%]】

鉄人28号モニュメント

△ 何店舗もある[%http://diiig.net/lw/14126/%]の本店。ちなみに東灘区住吉の[%http://diiig.net/lw/14126/%]は兄弟分とか

肉だ!  肉だ肉だ!
お店のあらゆるところに、あらゆる肉があふれています。

タオちゃんが「あ、たしか、ここ、来たことあります。ベトナム料理をつくるとき」。
るんるんと店内をまわっています。

鉄人28号モニュメント

△ いろんな部位が、いろんな料理にあうかたちで。共通点は「肉」「うまい」。以上!

冷蔵ケースに並ぶのは、心臓、豚レバー、小腸、直腸(ボイル)、直腸(生)。

鉄人28号モニュメント

△ ノド! どうやってたべるの? タオちゃーん

「これ! とってもおいしいんですよ。ベトナムで食べますね」
指さしたのは、豚テールの隣にある、ノド。
マジっすか!?
ベトナムでは、ノドとタンを一緒に塩ゆでして、それを塩&レモンで食べる……ということ。

そんな、珍しい部位も揃うので、外国のひとにも大人気。
実際に話しているあいだにも、ベトナム人のお客さんが来て、ホルモンらしいお肉を大量に買っていきました。

鉄人28号モニュメント

△ 油かすの山。山盛り油かす。うまっそ! カロリー計算とか、しなーい

もちろん、長田名物のあぶらかすも。
じゃーん。
わ、これぜんぶ食べたら、何カロリーになるんやろ!!!
見せてくれたのは、三代目さん。

鉄人28号モニュメント

△ 「どうしたの、そんな格好して」と驚く三代目さん。シャチョー、いったいいつもはどんな….

「っていうか、今日はどうしたの!? そんな格好して」
シャチョーの姿に、驚いています。

[%http://diiig.net/lw/14126/%]も、シャチョーの行きつけ。
社員さんたちとBBQをするとき、いつも、お肉をマルヨネにお願いしているのだとか。
予算と、食べ方を伝えたら、適当……もとい適切に見繕ってくれるそうです。
というか、下手に部位を指定すると、「どうやって食べるの? それならこっちやね」と言われるかんじ。
これぞ、プロの仕事だねー。
ってか、会社って、そんなにBBQするところだっけ? 「シャチョー」の会社って、どんなとこ!?

鉄人28号モニュメント

△ 紀州備長炭の炭火焼豚、このこんがり感を見よ!

お店には、おうちや会社でBBQできなくてもすぐに食べられるおかずもあります。
自家製の「炭火焼き豚」、「蒸し豚」、そして「豚足」。


鉄人28号モニュメント

△ 豚足一日500本~♪ さあ、豚ちゃん何匹分?

豚足は1日に500本は出るのだとか。
豚の4本の足をつかうとして1日125頭分。ワーオ!
さらにお盆やお正月は、夜通し炊くんだそうです。



鉄人28号モニュメント

△ そうそう手前のが美味しそうな熟女の…だれが豚足やねん!!!

私が豚足の前に自分の足を出して写真を撮っていたジャーナリスト魂が心をうったのか、とくべつに試食。
うーまうま。

鉄人28号モニュメント

△ むし豚も部位別にあるのです。タオちゃんもウマウマ

鉄人28号モニュメント

△ 豚の頭パズル。ほら、下あごと組み合わせたら…。ワオ!

食べながら「アゴ」と書かれた部位を見ていると、三代目が「豚の頭パズル」してくれました。
あらほんと、豚の顔に戻った……って、マジっすか!?

鉄人28号モニュメント

△ 左手の冷蔵ケース分だけのお店の幅でした

創業約70年になるこのお店、もともとは養豚場。
ひろげた両手で余るくらい、ちいさな間口のお店からスタート。
それがいまは、直営店からスーパーへの出店まで、何店舗も構える人気店に。

鉄人28号モニュメント

△ それがいまではこんな大きさに。あっ、店先にコロッケスタンバイだ!

もちろん、「神戸の人気精肉店のしるし」店頭でのあげたてコロッケも販売。

鉄人28号モニュメント

△ 揚げたてコロッケ大好き。ぼっかけコロッケ90円なり。ビールが飲みたいなり

いただきまーす。はふはふ、おいしーヨー!
シャチョー、こんどBBQね!



【[%http://diiig.net/lw/14127/%]】

鉄人28号モニュメント

△ 42

この日は暑く、汗もいっぱいかいたので、温泉あぐろの湯へ。
あ、しまった、私、ヅラ……ちがった、地毛の金髪が。
というわけで、休憩所でビール。

タオちゃんは、ここで、準備していた服にお着替え。
しばらく待っていると……じゃーん! アオザイ姿で登場~。
おお。青とかグレーとかの単色のシンプルなのしかイメージなかったけど、
ピンクやパープルがひろがる、すっごく華やかな幾何学模様。
オーダーメードだから身体にぴったり、すっごく素敵。

(こりゃ太れないなあ……。だから、ベトナムのひとはスリムなのか!?)
ひそかにそんなこと思いつつ、本日のゴール地点・鉄人28号のもとへ、再びGO!





【[%http://diiig.net/lw/14128/%]】

鉄人28号モニュメント

△[%http://diiig.net/lw/14128/%]には、家族連れの姿もいっぱーい!

昼間はお行儀の悪い若者が水風船を割って遊んでいて、私たちが「ちゃんとかたづけやー!」と声かけたりしていた、がらんとした広場。
戻ってくると、あふれるほどに、ひとがひしめきあっていました。
ひとが多いって、やっぱり、いいね!

鉄人28号モニュメント

△ [%http://diiig.net/lw/14128/%]の日は、屋台がずらりと並ぶのでした。肉!酒!!

夏の恒例行事として定着してきたという、[%http://diiig.net/lw/14128/%]。
いや、鉄人28号の足元でビールを飲んで食べる、それだけなのだけど……。
なんかワクワクするのは、なぜ?
ふつうの行列も、視界に鉄人28号が入っているだけで、ほら。ね?

鉄人28号モニュメント

△ こんな光景も、背後に鉄人がいるかいないかで、ワクワクぜんぜん違ってくるよね

ビアガーデンなのに、家族連れの姿もいっぱい。
牛串を求めて前後に並んでいたママに話を聞きました。
お隣に遊具がある公園があるから、こどもたちを「放し飼い」できるのだそう。
なので毎年、大人もこどもも、このビアガーデンを楽しみにしてるんだって。

鉄人28号モニュメント

△ KissFMの中野耕史さん、ホカク~!

ほんと、みんなそれぞれ楽しそうな家族連れの姿があちらこちらに……、ん?
あっ! あのサラサラヘアーは。
Kiss FMの名物パーソナリティー、中野耕史さん!!
お仕事ではなく、プライベートで、去年に続いてご家族で来られたのだそう。
ご一家とご友人一家、まとめて確保ーっ。
「マジっすか!?」



鉄人28号モニュメント

△ 誰が誰だか初対面同士でわからないテーブルも、とにかく乾杯だ!

というわけで、中野さんご一家と友人ご一家、「シャチョー」とBBQ仲間……もといスタッフさん(本日内定さんも!)、アオザイ姿のタオちゃん、浴衣姿の私、ほとんど初対面の十数人でテーブルを囲んで、かんぱーい!
ひとがあつまれば、まちができる。
そしてひとは、理屈ではなく、楽しいから、あつまる。

鉄人28号モニュメント

△ 鉄人は南を向いている。新長田の商店街に、こぶしをつきあげている


新長田は、「終わったまち」だと思ってました。
花街としての賑わいがなくなり、ケミカルシューズを筆頭とする地場産業も勢いを失い。
震災後の再開発地区やビルも、すごくきれいなのに、どこか淋しく、ひとがいない。
残念だなあ。
JRで西へ向かう電車から、後ろ姿の鉄人28号を見て、勝手にそう思っていました。

でも、残念なのは、私でした。

たしかに新長田は、「身も蓋もない」。
意識高い系をくすぐるような、アーバンなデザインのフィロソフィーの都市計画とかはない。
三国志! アニメ! ……わかりやすくて気恥ずかしいくらいのポップカルチャーで、まちおこしをする。
B級グルメブームに刺さるようなご当地グルメを広告代理店がマーケティングしてプロモーションしたりもない。
女工さんが急いで食べたいからソバメシ! 歯が悪くてもスジ食べたいからミンチに!
肉屋さんも、あらゆるお客さんの食卓がおいしくなるために、あらゆる肉を揃えて、どんどん売ります。
気持ちよいくらい、美辞麗句などを挟まない「生きる」がそこにはありました。


鉄人28号は、「外」向けのモニュメントとしてつくられたわけではありません。
あくまで、長田のひとを、勇気づけるため。
だから、「内」の、新長田商店街の方を向いています。

鉄人28号の「顔」を見るには、ちゃんと新長田の駅で降り、商店街の入り口の公園に行くしかありません。
そこに行けば、自分たちを励まし続ける鉄人28号の顔を見上げながら、華やかではない、でも充実した「ふつう」の毎日を生きる、まちのひとたちの姿も見ることができます。
「日常」のありがたさを、きっとどこよりも、肌身で感じているから。


タオちゃんはこれからベトナムに帰って、母校のハノイ大学で、日本語と経済を教えます。
先に経済発展した「憧れの国」日本の、外国に製造拠点がうつって産業が空洞化し、まちに活気がなくなり、少子高齢化が進み……という現実を見て、ベトナムのこれからをどう設計するのか、先輩としてドキドキしていたのだけど、それも「余計なお世話」なのだと、最後の最後に気づきました。

ボートピープルとして神戸に来て、震災に遭ったベトナム人の男性。
友人が、「あなたも大変だったわね」と声をかけたところ、きょとんとしていたそうです。
「ベトナム戦争では、おじさんが、ある朝、いきなり自分を殺しに家に来た。そんな内戦に比べれば、地震は、ずっとまし」
ベトナムのひとの方が、きっと、私たちほどよっぽど切実に、「生きる」のにいちばん大切なことを、知っているのだろうなと思います。
だからきっと、見失わないのだろうと思います。「家族」や「くらし」や……。
うん、きっとだいじょうぶ!

鉄人28号モニュメント

△ 本日のフィニッシュポーズは、もちろんこれ!

ああ、新長田、行ってよかったなー。
最後はもちろん、鉄人ポーズで、本日のミッション終了~!

鉄人28号モニュメント

△ 何杯飲んだか、わからにゃーい

ちなみに本日タオちゃんと飲んだビール、たしかビン4本、缶2本、グラスで5,6杯に、白ワインに赤ワインに、あと……。
わ、マジっすか!?



Ngày 12 tháng 8 vừa qua, tôi được cô Yukawa Kana dẫn đi tham quan quận Nagata. Chúng tôi đã đến thăm công viên Tetsujin và chợ Marugo. Tôi đã rất ngạc nhiên khi nhìn thấy tượng người máy Tetsujin bằng sắt khổng lồ, hùng dũng. Không chỉ có thế, tôi còn được gặp nghệ nhân đã tham gia chế tạo và lắp ráp người máy Tetsujin và được ông nhiệt tình kể lại câu chuyện về người sắt và lý do Tetsujin trở thành biểu tượng của Shin-nagata. Qua đó, tôi còn hiểu thêm về quá trình hình thành quận Shin-nagata.
Buổi trưa, chú Hiroshi Akikuni là bạn của cô Kana dẫn chúng tôi đến quán Aomori, một quán ăn nổi tiếng. Đây là lần đầu tiên tôi được thưởng thức món Soba-gohan trên Teppanyaki, hương vị thật là ngon. Sau khi ăn trưa xong, chúng tôi cũng ghé quán Irin-chan, một quán Sobayaki nổi tiếng của khu chợ Marugo. Tại đây, tôi đã được nghe kể câu chuyện về trận động đất Hanshin-Awaji, về việc người dân đã vượt qua đau thương, mất mát và thiệt hại của động đất để có thể xây dựng lại thành phố đẹp như ngày nay. Tôi càng cảm thấy trân trọng và ngưỡng mộ tinh thần của người Nhật.
Tôi đã có một ngày thật vui, được đi thăm nhiều nơi, được gặp những người bạn mới và cùng nhau ăn uống, trò chuyện. Đây là một trải nghiệm thật ý nghĩa và thú vị mà dù sau này có về nước, tôi vẫn sẽ không thể nào quên.


タオさんが書いてくれたベトナム語で書いてくれた文章の日本語訳です。

8月12日、湯川カナさんが長田区の観光スポットを案内してくれた。私は初めて、鉄人ビアガーデンや丸五市場を訪ねた。鉄人はとっても大きくて、その格好よさに驚いた。
その上、この「鉄人28号」を本物の大きさのまま長田に建てるというプロジェクト実行委員会の人にお会いでき、この鉄人が新長田の代表的なシンボルになる理由を熱心に説明して頂くことができた。95年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた新長田区の復興過程についてもお聞きすることができて、良く理解できた。
昼ご飯は、カナさんの友人の秋國寛さんが、そば飯で有名な「青森店」に連れて行ってくれた。初めて鉄板のそば飯を食べて、とても美味しかった。食事が終わってから、丸五市場にある「いりちゃん」という有名なそば焼き屋さんにも行った。そこで阪神・淡路大震災後の話を聞いて、住民が地震被害を乗り越えて今のようなきれいな街を作ったことに心から尊敬した。一日中色々な所に行くことが出来るし、新しい友達と一緒に食事したり話したりして、本当に楽しかった。これはいい体験で帰国しても忘れられないと思っている。

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湯川カナ

湯川カナ

早稲田大学在学中にYahoo! JAPANの立ち上げにかかわるも、数億円になったはずのストックオプションの権利を返上。
突然、言葉もわからないスペインへ魂の逃亡したところ糸井重里氏に見出され、「ほぼ日」への連載を開始。

10年後、こんどは神戸に移住し、「生きる知恵と力を高めるリベルタ学舎」をスタート。
「誰もがまるごとの自分で生きられる社会を!」と、アミーゴたちと今日も革命話。

近著に『「他力資本主義」宣言-「脱・自己責任」と「連帯」でこれからを生きる』(徳間書店)
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