ポケモンGOで神戸をGO! 第1回「新長田」編
大流行中のスマホゲーム「ポケモンGO」。皆様は楽しんでいますか?
今回は、生物学博士 藤田氏ファミリーにご協力いただき、照り返す日射しの中、新長田の街を歩き回っていただきました。
現在、「ポケモンGO」はもう「社会現象」と言ってもよいかもしれません!
全世界中でユーザーの広がる様は驚きを隠せません。
▽ポケモンGOの一場面
改めて「ポケモンGO」とは・・・
「ポケモンGO」公式サイト
2016年7月22日より日本で配信が開始されたポケモンGOは、ナイアンティック社(Niantic, Inc.)が開発し、株式会社ポケモン、任天堂株式会社が参加して作られたスマートフォン向けのオンラインゲーム。
グーグルマップで現実世界の街や公園などを確認しながら、スマートフォンのカメラを通してみた仮想世界の中に住んでいるポケットモンスターを捕まえたり、ポケストップでモンスターボールを補給したり、ジムで他のユーザーと闘ったりしながら遊ぶ体験型ゲームで、大人気ゲームソフト「ポケットモンスター」の世界観を肌で感じられると幅広い人気を集めています。
日本を含め、配信の開始された各国(アメリカなど)では爆発的な人気を集めました。
楽しんでいる方が多い反面、マナーを守らない人達も増加し、連日のようにメディアが取り上げるような社会現象にもなりました。
自治体や企業には、開発会社のナイアンティック社と共同しながら「地域の活性化」に前向きな団体がある一方、「(慰霊碑などの追悼の場所等で遊ぶのは)不謹慎」などとして、アイテムを入手できる「ポケストップ」の削除やポケットモンスターの出現の削除を求める自治体も登場しています。神戸市もポケストップの削除を求めた場所があるようです。
果たして、ポケモンGOとはどういったゲームなのか。
ポケモンGOを遊びながら、神戸を回る中でどのような発見があるのか。
今回は、この「ポケモンGO」というゲームを通じて、地域の再発見と地域資源の再利用を考えてみます。
数回の連載のうち、第一回目となる今日は、「ポケモンGO」の基本的な仕組みと「イングレス」との関係性を見てみます。
今回、藤田氏には、「ポケモンGO」だけでなく、「Ingress(イングレス)」という「ポケモンGO」のもととなったスマートフォン向けのゲームアプリも解説していただきました。
▽「Ingress(イングレス)」の一場面
「Ingress(イングレス)」とは・・・
「Ingress(イングレス)」公式サイト
Googleとナイアンティック社(Niantic, Inc.)が開発したスマートフォン向けの位置情報を利用したゲームアプリ。
数年前に生まれたスマートフォンの位置情報を利用しながら各地に点在する拠点を占領したりして楽しむ「陣取りゲーム」。
プレイヤーは2つの勢力に分かれて陣取りゲームを行います。
プレイヤーは、地域の宝であるランドマークや面白いオブジェクトなどを「ポータル(拠点)」としてグーグルマップ上に登録していき、そこを占領し、陣地を広げていきます。
「ポータル(拠点)は占領するだけでなく、「ミッション」と呼ばれる「まちめぐり」の通過ポイントにも設定できます。
「ミッション」では、各ポータル(地域の宝)を訪れるだけではなく、そこのポータルに関するクイズを設定することができます。
地元の人やたくさんの観光客に知ってもらいたい歴史や出来事をポータルクイズとして出題することで、まちの探索と地域資源の再発見の原動力とすることができます。
Ingress(イングレス)は陣取り合戦です。
現実世界のポータルを3つ占領し、その3つをリンクさせることで、現実世界の地図上に三角形を描くことができます。
できた三角形の内側が自陣になります。
敵は、この三角形を壊しに来ますので、防衛したり、新たな三角形を作ったりして陣取り合戦が進みます。
北海道の襟裳岬と中国とグアムの3点をつなぎ、日本の大半を自陣とする三角形を描いた猛者もいます。
「ポケモンGO」と「イングレス」は開発会社が共通しており、イングレスのポータルをポケストップとして利用しています。
そのため、ほとんどのポータルとポケストップの場所が一致しています。
イングレスには遠くのポータルサイトを知ることができる機能や、一度行ったポータルを記憶できる機能があるのですが、ポケモンGOにはまだその機能がありません。
なので、「ポケモンGO」だけではどこにあるのかわからない「ポケストップ」を、イングレスのミッションや検索機能を駆使して発見できるのです!
「ポケモンGO」と「イングレス」を同時にプレイする事で、たくさんの地域の宝(ポケストップ)の発見とポケモンゲット!の一石二鳥が可能になるかも?
ということで、実際に可能かどうか検証してきました。
第一回目はJR新長田駅からスタート!
いい天気です!!(まぶしすぎるくらい!)
子供たちに注意事項を伝えます。
・ 絶対に走らない!
・ スマホの画面を見ながら歩かない。
・ 周りをみて、他の人の迷惑にならないように注意して遊ぶ。
当たり前のことですが、一番重要なことです。
では、スタートです!
JR新長田駅周辺でイングレスのミッションを見つけました!ミッションで訪れるポータルを確認します。
これらのポータルはポケストップになっている可能性が高いので、ポケモンGOの画面でもポケストップを確認します。
ポケモンGOの画面でも、ポケストップの「隠し噴水」を発見できました。
現実世界では「鉄人28号の案内」が見えています。
イングレスミッションでも、次に訪れるポータルが指示されます。
イングレスのミッション通りに進んでいくと、ポケモンGOの画面でも「鉄人ストリート看板」ポケストップを発見!
現実世界でも発見!
子ども達はポケモンGOの画面と現実世界を見比べ、自分で考えながら、どんどんポケストップに近づいていきます。
おや、子どもたちが何かを発見したようですね。
「鉄人28号モニュメント」です!
イングレスでは、「鉄人28号モニュメント」はポータルです。ポケモンGOでは、他人のポケモンと闘うことができる「ジム」になっていました。
ポケモンも近くにたくさんいます。
鉄人28号のモニュメントを見上げて、大きさにビックリしたのかな?
スマホ画面の仮想世界と現実世界を同時に見ることで、普通の街歩きがますます楽しくなりました。
今回は、イングレスとポケモンGOを併用して、たくさんの地域の宝を発見できました。
つまり、このような手法を使用すると、まったく知らない土地であっても、その土地にある色々な「地域の宝」や「歴史」をどんどん知ることができるのです。
イングレスのミッションも終わり、たくさんのポケモンをゲットし、たくさん歩いたのでおなかがすきました。
そこでポケモンGOの「ジム」になっているファストフード店で休憩です。
夏の暑い日ですが、新長田の街を家族で楽しく歩きまわりました。
「ポケモンGO」と「イングレス」を親子コミュニケーションのきっかけとして活用しつつ、地域の宝と歴史を再発見することができました。
イングレスのミッションのような、まちめぐり機能がポケモンGOにも搭載されれば、地域活性化の一助となる可能性は十分にありますね。
次回は、神戸市内でポケストップが削除された場所に突入してみたいと思います!
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