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安土城考古博物館を楽しもう

ぶるぐんだぁ

安土城考古博物館

ヨーロッパ建築をイメージして作られたという安土城考古博物館
レンガ造りのきれいな建物。望楼の部分が遠くからでもよく見えます。

安土城考古博物館

入り口にある看板。ヨーロッパで人気の幻のコーヒー(インドモンスーン)が飲めるとあります。ちょっと楽しみ。

安土城考古博物館

玄関を入ると、館内の地図があります。緑色のエリアは無料。自由に見てもOK
赤色のエリアは入館料が必要な展示室となっています。

安土城考古博物館

エントランスホールへ入るとガラス越しに見えるきれいな中庭。
ぐるりと1周できるので、ぜひどうぞ。

一番奥には発掘して出てきた出土品を整理する部屋があります。
作業の様子がガラス越しに見え、触ってもよい古代の瓦なども置いてあります。

安土城考古博物館

ここには、専門的な知識を持った職員さんと、たくさんの補助員さんたちが働いています。補助員さんは普通に職安で募集するそうです。バラバラに壊れた壷や食器のかけらをジグソーパズルのようにあわせていくというコツコツ地道な作業。

安土城考古博物館

選考基準としては手先が器用かどうかの試験があり、根気強くて、ジグソーパズルが好きな方には、ぴったりのお仕事だそうです。


それでは展示エリアへ。
ここでは瓢箪山古墳や大中の湖南遺跡を中心とした弥生・古墳エリアと、安土城跡や織田信長を中心としたエリアに分けた展示を行っています。

安土城考古博物館

まずは弥生・古墳エリア
瓢箪山古墳は安土町桑実寺にある自然の山を利用した前方後円墳。国の史跡に指定されています。当時の豪族だった佐佐貴山君の墓ではないかとみられています。
鍬形石・車輪石・石釧・刀剣・短甲などが出土し、滋賀県内では最大規模の古墳で、4世紀頃(古墳時代前期)に作られたものと推定されています。
歴史の時間に習ったのでしょうね。でも、県内で一番大きい古墳が安土町にあるとは全然知りませんでした。

情報コーナーの場所では実際に触って体験することもできます。
銅鐸の重さを実際に感じてみました。結構重たい。

安土城考古博物館

これは本当に何に使ったのだろう。鳴らすものか、眺めるものか。。。なんかすごいということが伝わるのは確かです。

安土城考古博物館

古代人の普段服を着てポーズを決めてみることもできます。
貫頭衣(かんとうい)というものだったと考えられており、これを復元したものが置いてありました。麻のような生地で今でも夏ころに着てそうな感じ。

安土城考古博物館

瓢箪山古墳の竪穴式石室レプリカを展示しているもの。かなり大きい。
ここにたった一人だけ埋葬されていたとのこと。
権力者だけあってかなり贅沢なお墓です。

次の展示室へ行く前に、ちょっと一息深呼吸。
展示室と展示室の間のフロアでストップしてみてください。
顔を上にあげると。。。あっと息を飲む不思議な空間が。

安土城考古博物館

外から見える灯台のような部分。吹き抜けになっています。
空のような青い部分と雲のような白いもやもや。
螺旋階段がみえますが、点検用で一般の人は登れないそうです。
ちょっと登るのはこわいけど、開放されるならぜひ登ってみたい人も多いでしょう。もちろん私もその一人。八角形というのも、安土城天主に合わせたものでしょうか。

では、安土城と信長のエリアへ
気になったのは石垣作りについて比較したコーナー

安土城考古博物館

右の観音寺城は自然のごつごつした石のそのまま
真ん中の安土城は、石を二つに割り断面を表にして積み、隙間には小さな石をつめている
左の彦根城は加工された石が使われ、隙間なくぴったりと積まれている。

安土城考古博物館

高いお城を建てるために発達していった技術とはいえ、ほんの短い間にこれだけ進歩するというのはすごいこと。
数か月前に大きな石を積み上げて小さな石釜の基礎を作ったことがある私。大きな石を積みあげる時にすわりが悪くてぐらぐらしてしまい、きちんとおさまりのよい石を探すのにかなり大変でした。石を切る技術の進歩は石垣作り職人にとっても、かなり作業効率の上がった出来事だったのでしょう。

安土で出土した瓦の展示コーナー
金箔軒丸瓦のレプリカ(16世紀後期のもの)
安土城の当時の様子を知る資料の一つとしてとても貴重な出土品

安土城考古博物館

文様の凹面に金箔を張っているのが特徴。瓦に金箔を使ったのは信長が最初。権力の象徴として、信長とその一族のお城からも出土している。信長のこだわりのひとつだったのでしょうか。たった400年前のこととはいえ、莫大なお金と権力を握った人だったことがわかります。

信長の顔はどれが一番似ているか?というコーナー

安土城考古博物館

織田信長の絵や像は数多くあり、ほとんどのものが信長の死後に作られているため、本当に似ているかどうか実際のところわかりません。
面長、細身、切れ長の目と広い額、端正な顔立ちのものが多く、美男子だったと言われていますが、実際はどんな顔だったのでしょう。
ここでは、各地で所蔵されている信長の顔写真を展示してあります。

こうして並べてみると全部違います。教科書に載っていたものが信長の姿だと信じてきましたが、それも本当に似ているのかどうか怪しくなってきました。自分はどれが一番好きな信長の絵かという目でみるのもおもしろいと思います。
安土城考古博物館では、各方面で実際に所蔵されているこれらの信長像をお借りして展示しています。どの信長さんに会えるかは運次第。展示品も期間によって入れ替えしているので、何度足を運んでも楽しんでもらえるようにと工夫しているそうです。


最後はお楽しみのコーヒーへ。

安土城考古博物館

食事もできるので、ゆっくりと時間を過ごせます。看板にあったヨーロッパで人気の幻のコーヒー(インドモンスーン)350円を注文してみました。
苦味や渋みの少ない飲みやすい上品な香りのコーヒー。楽しみにしてて良かった。

安土城考古博物館

お土産や書籍販売のコーナーもあるので、時間のある方はぜひ覗いてみてください。

史跡探訪や学芸員による講座、体験学習などの催しも開催されています。安土に来たらぜひ参加して楽しみましょう。

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安土城考古博物館について

織田信長が築いた安土城の城跡近くに位置し、近江風土記の丘の一角にある西欧風の博物館。館内では弥生時代~古墳時代の生活様式を再現・展示しているほか、織田信長と安土城に関する史料が豊富に展示しています。(企画展や特別展、体験教室が定期的に実施)■小中生は無料。大人400円/高大生250円■障害のある方および県内在住の65歳以上の方は無料(但し証明書等が必要)※特別陳列開催中特別展については別に定める額が必要(文章・画像等は「近江八幡観光物産協会公式webサイト」より引用許諾済み) 続きを読む

この記事を書いたDIGGER

ぶるぐんだぁ

ぶるぐんだぁ

40代女子。滋賀県内あちこち在住経験あり。信じるものは自分だけ。
だから、なんでも見たい知りたいやってみたい。
最近、瓦に興味を持ち始める。
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