安土城郭資料館で、もっと知りたくなる
織田信長が天下統一のために建てた安土城で知られる、近江八幡市安土町。
駅の反対側にある安土城郭資料館へ行ってきました。
瓦屋根のきれいな、織田家の家紋のある白い壁の建物
屋根のてっぺんにある「軍配」が目印です。
入り口はこんな感じです。恒例の顔出しパネルもあります。
ご近所に喫茶店が少ないので、休憩がてら利用されるお客さんも多いのだそう。
ここにはBiwako Free Wi-Fiスポットがあります。
資料館には、内藤昌氏復元の安土城の1/20スケールのひな型が展示されています。
※写真撮影はOKですが、写真のブログ掲載については施設に許諾が必要です。
ぱっかーんと自動的に割れて、内部の構造を見ることができるというすごい仕掛け。
信長さん、天主から顔をのぞかせています。
2階には安土城天主復元の際に使用したという屋根瓦が展示されています。
下地に金箔が施されてすっきりとしたデザインがすてき!!
障壁画、八角天井の絵のミニ版なども展示されていて、天主内部の装飾デザインがどんなものだったのかよくわかります。
その中の天女のひとつに、顔が二つ、羽が生えていて体も足も鳥のような形をしたものがありました。珍しい絵だなぁと思いまじまじと観察。
信長家臣の太田牛一が書いた「信長公記(しんちょうこうき)」という歴史史料には、「天井には天人御影向の所」ということのみが書かれていたそうです。
安土城の八角天井に関しては、形として残っているものがなく、この一文しかありません。
同じ時代に書かれた他の天女御影向を参考にして、画家が想像して描いたものでしょうとのこと。実際にこれが安土城にあったかどうかは謎ですが、興味深い天女の絵です。
再び1階へ
歴史好きには織田信長公オリジナル南ばん甲冑はいかがでしょう。西洋っぽいマントがかっこいいです。
有料で試着することもできます。
子ども用陣羽織もありますよ。
自由に試着して写真撮影もOK
この資料館で私が一番好きだったのは、ここのエリアでした。
奥の階段を上がった2階の展示スペース。信長物語ダイジェスト版。出生から成人までの出来事を和紙人形で再現したもの。信長の館で展示されていたものが、現在はこちらに移転しています。愛知県の創作和紙人形藤の会が製作して寄贈されたもの。
信長のことをあまり知らない人にもわかりやすい場面で構成されています。
安土の西の湖の葭(よし)を練りこんだ和紙で作られており、丈夫で破れにくいのだとか。
人形の衣裳や髪型、刀や草履、小物に至るまで、ものすごく細かく表現されています。
この和紙人形シリーズぜひおすすめです。
日本語の解説のほか、英語訳もついてます。
最近は台湾からの観光客が増えているそうですよ。
そして、喫茶コーナーのおすすめがこちら、家紋カプチーノ550円
かなり本格的な味で、めちゃくちゃおいしいんです。
家紋カプチーノ飲みながら、信長の本をずっと読んで過ごす。。。なんてちょっと贅沢でしょ。
かなり飲み干しても家紋がそのまま残って見えてるんです。不思議。
家紋好きな人なら、いつまでも眺めて楽しめるんでしょうね。
他にも、日本で信長が初めて飲んだというローマコーヒー(エスプレッソ)も人気だそうです。
そして、謎だった屋根のてっぺんの「軍配」
資料館の職員さんに、何か意味があるのかと聞いてみると…
安土が「近代相撲の発祥の地」といわれている場所だからではないかというお話でした。
信長は大の相撲好きで、よく力士を集めては目の前で相撲をさせていたとか。
資料館の隣に、以前は相撲やぐらがあり、地方巡業などで有名な力士も安土に来たことがあったそうです。
安土の苗字に、西(にし)さんや東(ひがし)さんが多いのも、その名残じゃないかと言われているそうです。
へぇ~、そこからくるのかっ!!
土俵入りで「にぃーいーしー」とか「ひがぁーあーしー」とか言うあれですよね。
そう思うと、なにか遠い昔の歴史の話が身近に思えて楽しくなってきました。
学生の時は、人物の名前や出来事、起こった年号の暗記学習ばかりで、日本の歴史って全然面白くないなぁと思っていた私。
自分の身近に感じたり、目にすることで、歴史や文化、人物像にすごく興味がわいて、もっともっと知りたくなってきました。
Comment
コメント