平安製錬所跡
と周辺のフカボリ平安製錬所跡
川西市郷土館敷地内にある、製錬所跡。
現在、旧宅を川西市郷土館として公開している平安家は、多田銀銅山最後の製錬所として昭和初期まで操業。
多田銀銅山は、兵庫県川西市・猪名川町・宝塚市から、大阪府能勢町・豊能町・箕面市・池田市にかけて鉱脈が広がっていて、採掘は平安時代後期に能勢町の地域で始まりますが、川西市国崎地区の奇妙山神教間歩から奈良時代に東大寺大仏の銅を産出したという伝説もあります。最盛期は、安土桃山時代の豊臣秀吉による経営から江戸時代前期にかけての頃で、猪名川町銀山地区を中心に、川西市郷土館周辺の山下町下財屋敷も製錬町として栄えたそうです。
下財屋敷北部の平安家は明治以降も製錬を行ない、大正時代には新たに近代化された製錬所を旧平安家住宅の北東側に建設し、昭和10年頃まで操業。製錬所は溶鉱炉・真吹炉・送風機小屋・煙突からなっていたことが、発掘調査や聞き取り調査から明らかになっているそうです。
しかし、溶鉱炉や送風機等、近代化された施設を持つとはいえ、当時すでに転炉を導入した近代化製錬所がある中で、製錬の仕上げに近世以来の真吹炉が用いられており、伝統的な小規模製錬所だったようです。
エリア |
兵庫県川西市
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住所 |
兵庫県川西市下財町4番1号
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営業時間 |
10:00〜16:30
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関連情報
補足 | 入館は午後4時まで |
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補足 | 休館日:月曜日(月曜日が祝日に当たる場合はその翌日)・12月28日〜1月4日まで |
補足 | 駐車場:普通車 約10台 |
行動 | 学ぶ |