旧平安家住宅(旧平安邸)
と周辺のフカボリ旧平安家住宅(旧平安邸)
国登録有形文化財に指定されている旧平安家住宅は、この地方の伝統的民家の特徴と、明治以降広まった数寄屋風の造り、そして技術的な革新と近代性を備えた建物として、大正中後期に建てられましたそうです。
主屋は、土間に沿って三間が並ぶ六間取りの平面構成で、細部意匠もこの地方の伝統と考えられています。素材は桧と欅が中心で、しかも無節の厳選されたものが使われているそうです。
玄関部分には接客用の部屋(現在の事務室)があり、接合部に金属の補強が見られるなど、近代的特徴が見受けられます。また、中庭に面した屋根を一文字瓦葺とするほか、廊下や縁側に化粧垂木を用い、床柱にも銘木を用いるなど、数寄屋風の造りをみることが出来ます。
全体としては、中庭を取り囲むように、蔵4棟、はなれ座敷・浴室が配置され、その外の東側に米蔵・納屋が南北一列に並ぶ二重の構成をもった大きな屋敷で大正期の生活をうかがい知ることができる貴重な建物です。
【鉱山資料展示室】
旧平安家住宅内の鉱山資料展示室では、平安製錬所で用いられた道具類や発掘調査の成果を展示。
平安家は、明治以降も銅製錬を行なっていましたが、明治期と大正・昭和期の2期の製錬所があったことがわかっているそうです。
明治期の製錬所は、現在の旧平賀家住宅の北側にあったことが当時の写真から知る事が出来、展示資料の吹子はこの時代のもので、近世と同様の製錬技法で操業していたようです。
大正・昭和初期の製錬所は、ミューゼレスポアールの南側の位置にあったことが発掘調査で確認されており、一輪車などの道具類はこの時代に用いられたものです。
【箸の展示室 一色八郎コレクション】
旧平安家住宅内の箸の展示室は、一色八郎氏により長年収集された箸のコレクションを展示。
収集された箸は920点に及び、日本各地の箸だけでなく、中国やモンゴルなど外国の箸にまで広がっています。
箸は、祝い箸、工芸・民芸箸、塗り箸、神社の授与箸、寺院の授与箸、アジア各国の箸などに分類・整理されており、習俗や日本文化を考える上で重要なものとなっています。
エリア |
兵庫県川西市
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住所 |
兵庫県川西市下財町4番1号
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電話番号 |
0727943354
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営業時間 |
10:00〜16:30
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関連情報
補足 | 入館は午後4時まで |
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補足 | 休館日:月曜日(月曜日が祝日に当たる場合はその翌日)・12月28日〜1月4日まで |
補足 | 駐車場:普通車 約10台 |
分類 | 美術館など |
シチュエーション | 休日 |
行動 | 学ぶ |