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神戸市:定例会見 2016年(平成28年)7月25日



最終更新日2016年7月28日「ポケモンGO」などスマートフォンの進化に対する神戸市の対応について
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「ポケモンGO」などスマートフォンの進化に対する神戸市の対応について 〜里山+都市。神戸市北区のちょうどいい暮らし〜「農す神戸-NORTH KOBE」が出版されます
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〜里山+都市。神戸市北区のちょうどいい暮らし〜「農す神戸-NORTH KOBE」が出版されます 「500 Startups」による起業家育成プログラム いよいよスタート!
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「500 Startups」による起業家育成プログラム いよいよスタート! 『まやビューライン』『六甲有馬ロープウェー』 8/22〜8/26は無料運行
〜天然のクールスポットで、夏休みの思い出づくりを〜
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『まやビューライン』『六甲有馬ロープウェー』 8/22〜8/26は無料運行〜天然のクールスポットで、夏休みの思い出づくりを〜 発表項目についての質疑応答 「ポケモンGO」などスマートフォンの進化に対する神戸市の対応について(テキスト版) 「500 Startups」による起業家育成プログラム いよいよスタート!(テキスト版) 豊能郡環境施設組合によるダイオキシン類含有廃棄物搬入問題 「ポケモンGO」などスマートフォンの進化に対する神戸市の対応について久元市長:
私から今日お話し申し上げたい事項は4点です。
1つは、ポケモンGOなどスマートフォンの進化に対する神戸市の対応についてご説明を申し上げたいと思います。


ここ1日、2日でしょうか、ポケモンGOが非常に大きな話題になっています。この現象は非常に大きな可能性を持っている。今まで家の中に、どちらかというと閉じこもった方が外に出ていく契機にもなりますし、新しいビジネスの可能性も広がるわけですが、同時に、危険な場所に立ち入るとか歩きスマホなどの問題が出てきています。こういう問題については政府、内閣府のほうからかなり明確な留意事項が示されていますから、神戸市として、それに加えて特段、こうする、ああするということはありません。


ただ、神戸市が管理をしているような施設について、ポケモンがあらわれることが適当ではないかもしれない施設があると思われます。行かれた方もいらっしゃると思うんですが、例えば東遊園地は昨日もたくさんの方々がポケモンをゲットするために訪れていたと思うんです。ただ、あの中の復興と慰霊のモニュメントについてはあまり適当な場所ではないと思われますから、そういう対応を個々に行っていくことは必要だろうと思います。


同時に、今起きている現象だけではなくて、このポケモンGOの現象というものが一体何なのかというと、拡張現実ですね、オーグメンテッドリアリティーと言われるような技術、これが近年、使われるようになりました。このオーグメンテッドリアリティーの技術がかなり本格的に使われて、それが日本も含めて世界に広がってきているということではないかと思います。


このことは、我々が未知の領域に入ってきたのではないか、世界中が未知の領域に入ってきたということと、この未知の領域に入ってきた結果、地域社会あるいは自治体もこれに対して何らかの対応が迫られるのではないかということではないかと。ところが、それが一体何なのかということ、そして、それに伴って我々は何をすべきなのかということについても、まだ未知の世界である気がするわけです。
したがって、これは可能性の問題としてあるわけですけれども、そういう可能性について私たちは改めて、神戸市という1つの自治体として、しっかりと衆知を結集して対応する必要があるのではないかということで、3点の取り組みを考えたいと思っています。


1つは、ポケモンGO、これはスマホがツールになっているわけですが、ポケモンGOなどを含むスマートフォン、スマホの進化というようなものが自治体行政、地域社会にどういう影響を与えるのかということを把握、分析するためにプロジェクトチームを設置したいと考えております。ITを中心とする民間事業者、市民、そして職員から構成されるプロジェクトチームを設置するということです。
私は、市役所の中の個別の行政課題への対応はどうしても縦割りになりますから、その縦割りを越えた行政課題に対応するということと、それから、民間事業者の皆さんや市民の皆さんの意見を幅広く取り入れるということで、市民・職員協働プロジェクトチームというやり方で対応、アプローチをしてきましたけれども、その取り組みの1つだということです。


このプロジェクトチームではスマホの進化全体を対象にするわけですが、その中心となるのはポケモンGOに関する事象の情報収集です。ポケモンGOについて、まず、神戸市内でどんな事象が起きているのかということ、そして、ポケモンGOに関してどういう言説が、例えばネットの中でも行われているのか、そういうような情報収集を徹底的に行いたいと考えています。情報収集を行って、その情報を分析、把握をした上で、どう対応したらいいのかということを次に考えていくということです。
例えば地域の安全・安心に対してどういう影響があるのか、地域コミュニティの形成に対してどういう影響が出てくるのか。新しいビジネス、それから観光などを含む地域経済の活性化に対するアプローチということがあり得るのか、あるいは、まちのにぎわいづくりについてこれをどう活用するのかということ、それから、子育て、教育、特にこのポケモンGOなどのスマホの進化というものが子供の発達、児童心理の発達面でどういう影響があるのか。こういうことを検討するということになるわけですが、まずはこのいろんな事象についての情報収集をすること、これが一番、当面の大きな課題です。そういう意味でのこのプロジェクトチームを設置したいというふうに考えております。


もう1つは、やはり英知の結集ですね。ポケモンGOなどスマホの進化が地域社会、地域経済にどういう影響を与えるのかということを考える有識者会議を設置したいと考えております。これは先ほど申し上げましたような課題に専門的あるいは大局的見地からいろいろとご意見をいただきたいということです。
この有識者会議の座長は神戸大学大学院法学研究科の品田裕教授にお願いをしたいと考えております。品田教授は、国民意識、特に選挙の投票行動などを中心に国民意識について、長年、研究を重ねられてきた方でいらっしゃいます。この品田教授に座長になっていただきまして、あとはポケモンGOを含むスマホの進化に関する専門的な領域、例えばITの分野ですとか、社会心理学とか、人間の行動原理に関する研究、あるいは、子供の発達、児童心理の発達や教育に関する専門家、今は例示ですけれども、そういうような分野の専門家―3名から5名程度、5名程度になると思われますけれども―に入っていただいた、有識者会議を設置したいと考えております。


それから、こういう現象というものは、やはり未知の分野に関する事柄ですから、学際的な調査、研究を大学に委託をする形で行いたい。これは平成28年度の既決予算の中で対応して実行していきたいと考えております。これが1点目です。
〜里山+都市。神戸市北区のちょうどいい暮らし〜「農す神戸-NORTH KOBE」が出版されます 2番目が、これは出版物なんですが、「農す神戸-NORTH KOBE」を出版することになりました。神戸は里山暮らしを推進していきたい。神戸の大きな魅力は港や市街地もあるわけですけれども、六甲山の北側、そして西神などでも非常に魅力的な里山が広がっています。この里山にもっといろんな皆さんに訪れていただきたい。そして、ここに住んでいただきたい、移住をしていただきたい、こういうような取り組みを行ってきました。そういうような移住のきっかけになればということで、今回、こういう本を出版することにしたわけです。


北区に既に住んでいただいている13組の皆さんの暮らしをご紹介するということとともに、基礎的なまちの情報、あるいは移住、あるいは就農に関する必要な手続や、あるいは相談をする相談先、こういうような情報も掲載をされています。issue+design実行委員会が制作主体になっていただきました。9月1日から発売されます。価格は900円で、全国の書店で取り扱っていただくことになっています。


あわせまして8月6日、あるいは9月18日に、それぞれ大阪と東京で移住のプロモーションを行いたいと思っておりますし、また、「農す神戸-NORTH KOBE」を紹介する特設ウエブサイトも9月に開設することにしております。これが2番目の「農す神戸-NORTH KOBE」の話です。 「500 Startups」による起業家育成プログラム いよいよスタート! 3番目が、500startupsによる起業の取り組み。起業家育成プログラムがスタートをいたします。 記者会見を4月にさせていただきました。500startupsとパートナー協定を結びまして、世界有数のアクセラレータであります500startupsが神戸で、我が国で初めて起業家育成のプログラムをスタートするということを発表させていただきました。


今回は約20チームが参加をすることになります。そこで4月14日から7月1日まで募集を行いまして、国内外から206件の応募がありました。こういうアクセラレータプログラムは我が国でも少しずつ行われるようになってきているんですが、200件を超える応募というのは今回のケースが初めてです。国内からの応募が140件、海外からの応募が66件ということになっています。これらの応募者の中からシード期、ベンチャービジネスの一番最初の段階なんですけども、この最初の段階にあって、しかし投資家からの外部資金が調達可能な水準に達している、そういうビジネスプランを持つすぐれたチーム、これを23社選ぶことにいたしました。ここには、海外からはインド、フィリピン、マレーシア、タイといったアジア各国のスタートアップも含まれています。


次ですが、選ばれたチームは、大まかに大別をいたしますとEC(Eコマース:インターネット上で商品を販売するサービス)やマッチングサービス、すなわち見込み顧客の発掘を行うサービス関連が目立ちましたのと、もう1つの特徴は、ほぼ全てのチームが既に商品、あるいはサービスをマーケットに提供しているというレベルの高いチームということです。ここから1社でも多く世界でも飛躍的な成長を遂げ、社会にイノベーションを起こすことができるような、そういうような企業に育っていっていただきたいと思っています。


どういうようにプログラムを進めるのかということですが、このスタートアップ23社に対して講師、あるいはメンターを務めていただくのは、この500startupsのチームメンバーです。20名近い方が神戸にいらっしゃっていただきまして、現地で行われているプログラムを提供していただきます。創業者のデイブ・マクルーアさんは、最後の1週間にいらしていただきましてプレゼンテーションの指導を行っていただきますし、ザファー・ユニスさんが、今回のプログラム全体の統括をされます。彼自身も起業家です。また、マーヴィン・リャオさんは、ウェブ上で売り上げを急速に発展させる成長の方法に関する専門家でありまして、シリコンバレーでは彼の前で常にスタートアップの行列ができるほどの人気メンターだと言われております。こういうような非常にレベルの高い方が神戸に来ていただけるということです。


プログラムは、神戸情報大学院大学の教室をお借りいたします。ここは参加者が6週間を過ごすメーン会場となります。教室内には人工芝を敷いたり、フード・ドリンクコーナーを設置したりするなどの工夫を凝らします。
プログラムの最終日、9月9日には、これが到達点ということになるわけですが、ビジネスプランの発表会、デモデイを開催いたします。当日、参加者がプレゼンテーションを行って、国内外からの投資家の皆さんに応援をしていただけるかどうかということを判断していただくことになるわけです。資金調達を実現できる場を提供するということになります。


最後ですが、今回のプログラムは、三井住友銀行、アシックス、SRCグループ、野村グループ、監査法人トーマツ、神戸情報大学院大学に協賛をいただいております。さらに、オムロンがスポンサーとして参加をしていただくことになりました。各スポンサー企業の皆様に感謝を申し上げたいと思います。
今回の取り組みは、シリコンバレーが世界のイノベーションの中心だと言われておりましたが、シリコンバレーからの新しい風を神戸に吹き込む、日本に初めて吹き込ませるというものです。この地で新たなイノベーションが生み出され、地域経済にも貢献しながら、神戸から世界に雄飛をしていただく流れをつくる1つの大きなきっかけになればと考えております。
まやビューライン』『六甲有馬ロープウェー』 8/22〜8/26は無料運行〜天然のクールスポットで、夏休みの思い出づくりを〜 それから、最後ですね。4番目ですが、まやビューラインと六甲有馬ロープウェーの無料運行、これを期間限定、夏休みの終盤に行うことになりました。


六甲山、摩耶山は非常に魅力的な観光地で、市民にとっても大切な憩いの場となっています。同時に、ここは言うまでもないことですが、クールスポットなんですね。市街地から、どうでしょう、摩耶山で4度ぐらいですかね。六甲山で6度ぐらいですか。かなり市街地より平均気温が低いんです。涼しいところですね。そういういわば天然のクールスポットとしての魅力に改めて気づいていただきたいと考えています。


そこで、1つは、改めて市民の皆さんに六甲山、摩耶山から見える風景、眺望、そして魅力に触れていただきたいということと天然のクールスポットということに気づいていただきたいということ、あわせて、たくさんの方に登っていただければ、非常に限定的かもしれませんが、エアコンの節約にもつながるわけですね。エコにもつながるわけです。ですから、これは非常に限られた試みですけれども、改めてたくさんの皆さんが夏に極めて身近な涼しいところに訪れるという、そういう習慣が市民の間に定着すれば、エコの推進にもつながるということになると思います。


ご存じだろうと思うんですけれども、まやビューラインというのは摩耶ケーブルですね。摩耶ケーブル駅から虹の駅まで、それから、摩耶のロープウェーは虹の駅から星の駅までですね。それから、六甲有馬ロープウェーは六甲山頂駅から有馬温泉駅までを結びます。この間を無料にするということです。


それから、折しも来年の8月に神戸市営交通は100周年を迎えるわけで、交通局のプレイベントとしても行いたいと思っております。この期間、8月22日から26日までの5日間ということになりますが、この間は三宮駅のターミナル前から摩耶ケーブル下を結ぶ無料臨時バスを運行いたします。もちろんこの無料バス以外にもバスの路線、それから、坂バスも出ておりますので、そういうバスを使っていただいて訪れていただくことはもちろん可能です。これに合わせて、六甲山、摩耶の山頂ではさまざまなイベントも行っていきたいと思っています。
「ポケモンGO」などスマートフォンの進化に対する神戸市の対応について(テキスト版)記者:
ポケモンGOに関して、プロジェクトチームの設置及び有識者会議の設置のめどはいつごろでお考えでしょうか。


久元市長:
プロジェクトチームは、今日、庁内で相談をいたしまして、企画調整局創造都市推進部長をリーダーとして設置をすることにいたしました。庁外から入ってきた方については追加して入っていただくこともあるかと思いますが、できるだけ早く、お盆前には設置をしたいと思います。
有識者会議についても、できればお盆前には設置をしたいと思いますが、これはまだ、とにかくポケモンGOの現象が出てきたのが一昨日です。土日にこういう作業の準備をしまして、品田先生には了解いただいておりますが、これから人選に入ります。絶対にお盆前というお約束はできませんが、できるだけ早く、8月中には必ず設置をしたいと考えています。


記者:
先ほどお話の中に適当ではない施設があるという話がありましたけども、この点について協議は、プロジェクトチームでの協議になるんでしょうか。


久元市長:
いえ、プロジェクトチームはそういう議論は排除はしませんが、適当ではない施設、これはまだポケモンGOのサービスが始まったばかりなので、これは全ての自治体あるいは企業、マスコミもそうかもしれませんが、ポケモンがあらわれてほしくない施設というのがあって、それをどういう手続でどこに言えばいいのかということですね。報道などでは、おそらくはナイアンティック社に言うということのようですけれども、そこははっきりしませんが、それは順次それぞれの施設管理者で行っていくということです。ですから、ここを除いてくれということを議論することはこのプロジェクトチームの本来の目的ではありません。排除はされませんけれども中心ではないということです。


記者:
その都度わかった施設の担当者が対応に当たっていくと理解してよろしいですか?


久元市長:
それは神戸市役所の中でそれぞれの施設を担当しているところから庁内で調整した上で申し入れをしていくということになろうかと思います。


記者:
先ほど一例でモニュメントの件を挙げられましたけれども、これは実際、土日にそういう不適当な活動が見られたということなんでしょうか。


久元市長:
そこまでは私は確認はしておりません。ただ、現時点では、慰霊とモニュメントの施設はやはり阪神・淡路大震災で亡くなられた方々を追悼する施設ですから、そこでポケモンをゲットするような行動が行われることは多くの市民感情にはそぐわないのではないかと私は感じています。


記者:
そうすると、既に対応に当たられているということでしょうか。


久元市長:
いえ、まだです。つまり、ポケモンGOについては、どこにどういうふうに言ったらいいのかということについては、まだ現時点ではそこの方法などは確定をしておりません。


記者:
最後に、市長ご自身はポケモンGOはダウンロードされていらっしゃいますでしょうか。


久元市長:
私はダウンロードはしませんでしたが、ダウンロードをした同僚がゲットを試みました。市役所の中、市長室の中にも既に出現をしていたようです。


記者:
実際にやられていた職員をごらんになられて、このポケモンGO自体のアプリケーションについてはどう感じられましたか。


久元市長:
非常におもしろいゲームだと思います。これも既に広く報道されているところですが、周りの方に迷惑にならないように、そして、スマホを使うご自身の方が危害に遭うことのないように、十分な注意をして対応することが必要ではないかと思います。


記者:
ポケモンGOの関係なんですけれども、このプロジェクトチームであるとか有識者会議からは、いつまでに何か提言をもらうとか、取りまとめたものをもらうという予定はあるんでしょうか。


久元市長:
プロジェクトチームから提言をもらうということは今のところは考えていません。プロジェクトチームの目的は、先ほども申し上げましたように情報収集です。このポケモンGOのサービスが開始されたことによってどういう社会事象が起きているのかということをできるだけ幅広く情報を集めるということです。その上で、何が起こっているのかということを把握した上で、どういう対応が必要なのかということをプロジェクトチームで検討していくということになります。


それから、有識者会議については、これもまだとにかく未知の世界ですから、そもそもこのポケモンGOというのは、いわゆる拡張現実と言われているような技術を応用したものだと思われますけれども、拡張現実というのはかなり新しい世界で、今までは、現実とそれから仮想現実、バーチャルリアリティーというものはこれは全く別の世界だと考えられていたものが、この拡張現実、オーグメンテッドリアリティーというのは現実が拡張しているということなんですが、逆に言うと、これは現実の世界の中にこの仮想現実、バーチャルリアリティーが激しく侵入してくるということではないかと私は感じているんですね。


このことは、やはり今まであまり経験したことがない世界に我々は入るのではないかと感じているわけで、未知の世界に踏み込んでいくということになる。この未知の世界の中でどういうことが待っているだろうか、それに対して我々はどういうことを心構えとして持たなければいけないだろう、どういうことを考えなければいけないんだと、あるいは予期せぬことが起きている可能性というものはないのか、この予期せぬ可能性というものがものすごく、例えばビジネスやこの人間想像力を豊かにしてくれるという可能性があるのだろうか、あるいはそれに対して予期せぬマイナスの影響ということも与える可能性はないのか、そういうことを幅広く、あるいは専門的に議論していただきたいということです。とにかく議論を始めたいということが私の希望です。その上で、具体的に提言をしていただくと。あるいは提言まで行かなくても、議論をしていただいた結果、何らかの意見を取りまとめるということはあるかなと思います。


記者:
このプロジェクトチームは一応情報収集と対応の検討を一括して担うという理解でよくて、情報収集したものを各部局に伝えて、後の対応は各部局でやってもらうというわけではないということになるんですか。


久元市長:
それは事柄によると思います。例えばポケモンGOによって子供の行動に非常に大きな変化が生じているという事象が観察されたのであれば、それは教育委員会でしっかりと情報共有して、教育現場でどういう対応をしていただくのかということを考えてもらう必要があると思いますが、その責任はやはり教育委員会ということになるかもしれません。いろんなことが起きてくると思いますが、それは全庁的に対応できるもの、あるいはそれぞれの部局の責任で対応していくもの、いろいろあるんだろうと思います。


記者:
こういった行政がプロジェクトチームであったりとか、有識者会議を設置するというのは、ほかの自治体でも例があるかはご存じでしょうか。


久元市長:
今日は月曜日ですから、ほかの自治体の情報は十分収集できておりませんが、担当から聞いたところ、佐賀県が庁内の検討会議を設置したようですが、ほかは特にそういう情報は承知はしておりません。


記者:
ポケモンGOなんですけど、この東遊園地以外で何かあらわれるのにふさわしくない場所というのはあるのでしょうか。


久元市長:
それは、確定的にまだ言えるところまで検討はしておりませんが、例えば、常識的には、東遊園地もこれは全体を規制するということは全然考えていないんです。復興と慰霊のモニュメントの中だけです。それ以外も慰霊に関するモニュメントがそれぞれありますから、そこは管理をされている、あるいはそこに思いがある皆さんが判断をされれば追加する余地はあるかもしれません。それ以外のところも、例えば、神戸空襲に関する慰霊碑などもありますね。そういうように死者を弔うようなモニュメントとか、そういうものは神戸に限らずいろいろあると思うんですよね。そういうところは神戸だけではないかもしれませんが、対象となってくるのかもわかりません。


記者:
この東遊園地のモニュメントにポケモンがあらわれないように申し入れる準備というのは進めているんですか。


久元市長:
今現在、庁内で、これはどこの自治体もそうだと思うんですが、どこにどういう形で、どういう理由を添えて言えばいいのかということは、まだ情報は十分収集できておりません。
「500 Startups」による起業家育成プログラム いよいよスタート!(テキスト版)記者:
「500 Startups」についてお伺いしたいんですけれども、まず、応募者と採択者のところで、これは国内だけではなくて、海外からの参加が決まったということに関しては、神戸でプログラムをするということの情報発信というのが非常に好調にいっているのかなと思うんですけれども、今、現状までの市長のお考えをお聞かせください。


久元市長:
これはネットで、例えば検索エンジンでも「500 Startups」と入力していただいたらものすごい数のサイトがアップされると思いますね。つまり、神戸市が情報発信を適切に行ったというよりも、「500 Startups」自身がものすごく大きな情報発信力を持っているということだろうと思います。つまり、「500 Startups」が神戸でプログラムを展開するということ自身が幅広く世界に発信された結果、こういうふうに海外からも66件という大変たくさんの応募があったということだと思います。


記者:
あと、今後、起業するなら神戸というそのメッセージを発信していくときに、例えば今、大部分の起業家ですとかエンジェル投資家は東京を中心に首都圏にほとんど行ってしまっているという現状があると思います。資金調達というのが非常に重要になってくると思うんですけど、そういう起業家をプログラムの後もきちんと育成できる環境づくりに関しては、どのようにお考えでいらっしゃいますか。


久元市長:
神戸市も神戸経済元気ファンド、30億円でしたか、独自に資金を用意していますが、この「500 Startups」、それから、ミント神戸の中でのスタートアップオフィスも、この「デモデイ」を通じて、さまざまな投資ファンドから資金を調達していただくということなんです。ですから、内外からそういう投資ファンドや金融機関なんかが「デモデイ」に参加をしていただいて、そして、神戸で事業をスタートさせたスタートアップに投資していただけるということ。これは、今までになかった取り組みですから、そこは資金調達という面でも新しいやり方を、この方法が切り開けているのではないかと感じています。
豊能郡環境施設組合によるダイオキシン類含有廃棄物搬入問題記者:
ダイオキシンに関係することなんですけども、先週の金曜日から週末にかけて、仲介した業者の見積書が偽造であったということが判明しております。基本的には神戸市の本質的な問題とは少しずれるとは思うんですけども、こうした不透明な発注の仕方というのが結果的に無断で神戸市に持ち込まれた要因でもあるのかなと推測されますが、市長のお考えはいかがでしょうか。


久元市長:
神戸市がすべきことは、搬入された処分場の周囲のダイオキシン濃度を正確に測定して、それが安全なレベルであるということを確認するということですね。そして、いたずらに付近の住民の皆さんに不安を与えることがないように正確な情報を提供することが大事です。


それから、もう1つは、既に強力に申し入れをしておりますが、必ず撤去をしてもらうということ。8月10日を期限として、撤去をしてもらうということです。これが神戸市としては大変大事なことです。


同時に、こういうことが起きた背景、その経緯、今、現に神戸に持ち込まれているわけですから、我々としてはそれはしっかりと把握をする必要があります。既に再三いろいろな経緯なりについての質問をしておりまして、7月22日には、当初組合が発表した発注方法ではなくて、組合から2つの業者を経由して、神戸の処理業者に料金の支払いを行うということが取り決められていたと。
それから、この廃棄物の運搬は別の民間会社が受託をしたと。当初は、これは組合が自分で搬入すると説明していたようですけれども、そうではなかったということです。
それから、神戸のこの処理業者は300万円で受託をしていたということで、実際に組合が仲介者なる会社、人物に支払った金額は9,650万円ですから、極めて不可解です。ですから、現時点では、こういう事実関係を神戸市に対してもしっかりと説明をしていただく、そして、どうしてこういうことが起きたのかということについても明解な説明を求めているところです。


記者:
求めている先というのは、組合という理解でよろしかったでしょうか。


久元市長:
そうです。


記者:
茨城のほうでも捨てられていたということなんですけども、連携というのは考えていらっしゃるのでしょうか。


久元市長:
特段、情報交換は今のところはしておりません。今のところ茨城に何らかの照会をするということは考えていません。


記者:
組合側の調査でも非常に不可解なことが出てきていると思うんですけれども、立ち入り検査の必要性についてどう考えているかということと、あと、契約のやり方であるとか、廃棄物が適切に処理されたかとか、いろんな法令がちゃんと守られたかどうかという疑問があるんですが、そういう解明していく中で神戸市がどういった役割を果たすのか、そこの2点をちょっと教えてください。


久元市長:
神戸市の役割は先ほど申し上げたことに尽きると思います。この一部事務組合の廃棄物を処理するという事務が適正に行われるのかどうかという、これは、一部事務組合ですけれども、特別地方公共団体ですから、議会もありますし、みずからの責任と判断においてしっかりと事務を処理するということ、これは当然求められるわけです。


そしてその上で、まず、現時点においては、これはある意味で被害者ですから、被害者である神戸市に対して明確な説明をしてもらわないといけないんですけれども、もちろん神戸市だけではなくて、この一部事務組合の構成団体、広く世間に対して明確に説明をしていただくということ、これが地方公共団体として当然に行わなければいけないということです。


それから、この問題についての指導は大阪府に責任があると思います。ですから、大阪府において適切に処理をしていただきたい、対応していただきたいと思いますし、私どもも大阪府に対してそのようなお願いをしているところです。
それから、この問題の最終的な国のレベルにおける所管ということになれば、言うまでもなくこの廃棄物が、地方公共団体において適切に処理をするということについての指導責任、あるいは法令上の所管は環境省ということになりますし、この場合の財源には特別交付税も充てられていると聞いておりますから、総務省のほうの対応も必要になるのだろうと思います。


記者:
立ち入り検査の必要性は。


久元市長:
今のところはそれは考えておりません。

「ポケモンGO」などスマートフォンの進化に対する神戸市の対応について 〜里山+都市。神戸市北区のちょうどいい暮らし〜「農す神戸-NORTH KOBE」が出版されます 「500 Startups」による起業家育成プログラム いよいよスタート! まやビューライン』『六甲有馬ロープウェー』 8/22〜8/26は無料運行〜天然のクールスポットで、夏休みの思い出づくりを〜

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