今からもう30年も前、街の書店には赤と緑の表紙の本が積み上げられていた。ご存じの方も多いと思いますが、それは村上春樹の「ノルウェイの森」。発売当初、全く興味がなかったのです・・・というか、その頃私にはそこまで本を読む習慣がなく、興味が無いというか・・・いえ、無かったのは私自信の読書スキルだったのだと、今頃気がついたりして^^;それから数年経ち、ノルウェイの森を手にしてみると、ハマってしまって、それから完全に村上春樹のファンになり、ほぼ全部の長編を読み漁りました。先日発売された「騎士団長殺し」も夢中で読みましたし、「1Q84」の三人称で進むストーリーも、あの独自の世界観が大好きなのです。そうそう、村上春樹を語るに至って、忘れてはならないのが、鼠三部作。「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」。1970年に物語は始まり、羊をめぐる冒険の1978年までの主人公に起こるさまざまな出来事が描かれ、夢中で読み進んだのを思い出します。そして、その三部作には「ダンス・ダンス・ダンス」という続きも・・・・。今でも、街中でマセラッティを見ると、五反田くんのことを思い出してしまうのは私だけ^^;(村上春樹に興味のない方、ごめんなさいm(_ _)m)さて、そんな村上春樹の小説の中に出てきそうな扉の建物が、大阪福島の路地にあります。 いかにも、1970年代によく合ったような扉。じつはここ、熟成鮨をいただける、人気の隠れ家なのです。この日にお伺いさせていただいたのは、“シャンパン&ワイン 熟成鮨Rikyu”さん。 扉を開けるとすぐに階段があり、2階に上がるとお店があります。店内は、カウンター席のみで6席。3Fには、テーブル席もあるようですよ。この日は、2階のカウンター席に座らせていただきました。こちらのお店では、7月5日の穴子の日に向けて、穴子づくしの特別コースを頂くことが出来るのです。この日は、それ目当てで予約させていただきました。先ずは、Veuve Clicquotで乾杯! テンション上がりますよね。1人や2人でこれを「ポンッ!」ってやるには、少々根性が必要ですが、6人ならば、心強いものです^^;料理はコースなのでメニューはありませんが、飲み物のメニューはこんな感じですよ。 最初の料理は、前菜の盛合せ。 赤い器から時計回りで、枝豆のムース、肝の和風パテ、シャンパン白和え。あ、この日はどの料理も全て穴子・・・つまり穴子づくしなのです。 タタミイワシの上にのっかった、肝の和風パテにはキャビアも乗っけてあり、それぞれの旨味が複雑に絡み合うのを楽しめますよ。そして、造りの盛合せ。 これももちろん、穴子づくしで、薄造り、焼き霜、湯引き、雲丹和えです。穴子だけでもここまで出来るのですね。これは、穴子好きにはたまらない逸品です。これには、南オーストラリアのワイン、YALUMBAを合わせてみます。 そして、穴子豆腐。 食べてみると、口の中一杯に穴子の旨味が広がります。美味しいですよ!さて、いよいよお鮨のはじまりです。先ずは、海苔と酢飯のテイスティングをさせていただきました。 あ・・・美味しい。一切のごまかしがないホンモノ。これ、自信がなければ出来ないことですよ。最初のお鮨は、昆布締め 煮汁ジュレ。 昆布締めといえば、鮃とか鯛などの白身の魚を思い出しますが、穴子で作っていただいてもすごく美味しい!あ・・・穴子も白身の魚でしたよね。そして、焼き霜 イカスミ塩。 先程の昆布締めにたいして、炙ることによって、旨味に深さが出ましたね。どちらがどうとか甲乙をつけるのではなく、こんな感じで食べ比べるのは本当に楽しいですよね。ここで、白焼きと夏野菜すり流し。 お鮨が続くのと思いきや、これが出てくるとは(^^)こういう不意打ち(?)もすごく楽しい。このすり流し、トウモロコシの甘みが穴子とすごくよく合うのです。そしてまた、お鮨を提供してくださいます。これは、薄造り ポン酢。 先程の白焼きすり流しを食べた後にいただくと、薄造りの旨味をよりいっそう感じることが出来ます。「はい、どうぞ!」そう手渡しでいただいたのが、焼きほぐし 胡麻醤油。 出来立てをダイレクトにいただけるのは、カウンターでお鮨を頂く醍醐味。口の中でホロッと崩れる感じが最高です。これは嬉しいですね(^^)ちょっと日本酒が欲しくなってきましたよ。店名には、“シャンパン&ワイン”とありますが、日本酒もいろいろ揃えてくださっています。 たけのその ぱんだの旅 純米吟醸、義侠 純米原酒、雁木 夏辛口純米、雑賀 純米吟醸 COOL DOWN。中々いいのを揃えてくださっています。そして、穴子とアーモンド網揚げ ワイン塩。 ここで、揚げ物を持ってくるとはなかなか楽しい。サクッとした食感のあとから来る、穴子のホロッと感。これがすごく楽しいのです。そんな感じで日本酒と穴子のアーモンド網揚げを楽しんでいると、「お待たせしました、どうぞ。」そう言って、小袖巻を手渡していただきました。 海苔の香りとパリッとした食感が快感!その後から来る旨味もかなり印象的です(^^)そして、この後にいただいた赤だしも素晴らしいのです。 先程の小袖巻の海苔の香りの後には、赤だしのあおさの旨味。それにしても、上手いこと組み立ててるなぁ・・・。ちょっと虜になってしまいそうですね。さらに煮穴子の食べ比べを・・・・。煮穴子をまずは塩で。 そして、タレでもいただきます。 (^^)(^^)(^^)これはもう、芸術の領域ですね。穴子づくしでありながら、他のネタもいろいろいただいている感覚になるほど充実感が半端ないです。そして、穴胡巻もいただき、さっぱりと。 〆は玉で、これには穴子のタレがかけてあります。 極上の熟成鮨を穴子づくしで堪能でき、これだけの内容で12,000円は、かなりお値うちだと思います。 このコース、穴子の日である7月5日までいただくことが出来ます。一度食べたけど、またもう一度予約しようかと、半ば本気で考えてしまっています^^; ぜひ予約して味わってみてください。かなり満足できると思いますよ!【シャンパン&ワインと熟成鮨 Rikyu】 住所:大阪市福島区福島5-10-14 柳田ビル2F・3F MAP 電話:06-6131-4969 営業時間:17:30~24:00(L.O.23:00) 煙 草:完全禁煙定休日:日曜日 駐 車 場:なし(近隣に駐車場あり) お店のFacebookはコチラ※定休日等、変更になっている場合がありますので、必ず事前に確認して下さい。人気ブログランキングに参加しています。 みなさまの応援、よろしくお願いします!!Instagramやってます。 Follow me!! ご意見、ご要望、その他何かございましたら、下記まで連絡くださいね! Mail: hitoshi.o.saichan@gmail.com
続きを読む →
Comment
コメント