「エイリアン・トリップ 番外編(DIGをフカボリ！編)」 公認DIGGER 湯川カナ、今回はDIGをフカボリする番外編です！

DIGスタッフたちと楽しかったバーベキューイベントをご紹介します。

ある秋の朝、「いまからアサギリに行け」という緊急ミッションがはいりました。
アサギリ？
なんでも、DIGスタッフの秘密作戦会議が行われているので潜入せよとのこと。
場所のヒントは、「明石海峡大橋と大蔵海岸を眺める地点」。
目印は、「革命の、のろし」。

いつもの金髪に、今日は潜入用の帽子をかぶって、いざ出発！
「あの、お帽子落ちましたよ……」
通りすがりの親子連れが、秋風に飛んだ帽子を拾って手渡してくれようとして、金髪見てギョッ。
ごっ、ごめんね。
ぜんぜん気づかなかった。
そっか、「帽子onヅラ」って、まったく感触なくて、脱げても気づかないんだなー。
世間のヅラのひとって、帽子かぶるとき、大変なんだなあ。
いままで知らなくてごめんなさい、ヅラのひとたち。

あ！　私の場合、黒髪がヅラなんだけどね！！
設定、忘れるとこだったぜ～。

ともかく、三宮から、JRの普通電車西明石行きに乗り込みます。
西へ向かってガタゴトごきげんに進んでいた電車が、須磨でパタリと止まりました。
しかも、乗降ドアも開きません。
ん？
なにか車内アナウンスが流れていますが、ワタシ、日本語よくワカラナーイ。

ドキドキしながら、考えます。
……えーっと、こういうのって、映画だとだいたい、ジャックされたりしたときだよね？
って、やべー！　もしいまこの電車がジャックされてたとしたら、たまたま乗り合わせてたブルース・ウィリスとかがひとりで悪の組織に立ち向かってなんとかしてくれないと、死んじゃうかもしんないってことじゃーん！！

もう、あれっきり、アナウンスはありません。
あまりにしーんと静まりかえって停車している車内、隣の座席のおばさんも不安そう。
向かいの席の女性に、おそるおそる訊いています。「あの、この電車って、垂水に行くんでしょうか？」
すると、女性がにっこり笑いました。「はい、行きますよ」
おばさんと、聞き耳を立てていた私がホッと一安心したところで、しかし女性がニヤリと不敵な笑みを浮かべて一言。
「ただ、垂水に行くんだったら、いま向かいのホームから出た快速に乗り換えてた方が早かったですけどね」
やべー！　コーベ、わかんねー！！


思いがけないアウェイ感に小さくなっているおばさんと私を乗せて、電車はふたたび出発。
ちょっとした『千と千尋の神隠し』の電車くらい、海のすぐキワキワを走っていきます。

やがて車窓いっぱいに、秋の空と、優しげですっきりとしたフォルムの明石海峡大橋がひろがってきました。

わー！
誰も窓の外を見ないけど、めっちゃ素敵な景色だよー。
わー！！


そんな明石海峡大橋がいちばん大きくみえるあたりで、「朝霧」に到着。
駅から外に出ると、そこはもう、約束の「明石海峡大橋と大蔵海岸を眺める場所」。
その一画から、おお、たしかに白煙が。あれがきっと、「革命の、のろし」！
駆け寄ると、看板が見えました。
「バーベキューサイト　ブリッジテラス大蔵」
そういうことかい！

小雨が降っていましたが、屋根の下、公認DIGGERのたけだバーベキューさんを囲んで、10名ほどが真剣な顔でレタスをちぎっていました。

風下から近づき、いちばん輪の外側で遠巻きに眺めていた男性をこっそり捕獲。
狩りの基本ですね。
お洒落なデニムに、きもちよさそうな生地の白シャツ。
BBQへの本気度の低さが、際立っていました。

名前は、ニシダさん。
訊くと、税理士さんとのこと。
そりゃ、火の車とかにはなってられないですな、ウッシャッシャ。


ニシダさんと、新長田の回でも登場したシャチョーとは、以前の会社で同期。
入社の日、100人あまりの新入社員のなかで真っ先に自己紹介することになったシャチョー、いきなり「僕はそのうち会社辞めて社長になります」と爆弾発言。
そのあと同期で初の飲み会、ふたりでシャドーボクシングする予定が思わずガチの殴り合いになってから、ずっと長く親しい友人なのだって。

なんで？

「たとえば、『あいつがすすめる食いもん屋って、食べログとかでは評価低かったりするんだけど、俺にはめっちゃ合うんだよね』とかって、あるでしょう？
そんな、リアルな人間関係で価値をもつような情報の交換を、ITでも可能にしたい。そういう夢に、共感したんですかね」
デジタルで個人がもっと幸せになる方法を考える、アナログ人間のシャチョー。
入社式の日に惚れ込んでから数年、なんやかや一緒にやってきて、本当に社長になるっていうのでもちろん一緒にいるのだとか。
いま会社のCFOと説明されましたが、たぶんBBQの一種かなんかなのでしょう。
たぶん、素敵な白シャツを汚さずに焼ける調理法なのだと思います。

現場では、女性スタッフが何人か、めちゃめちゃ男前のたけだバーベキューさんに見とれることもなく、写真をパシパシ撮ったり、素材をキビキビ手配したりしています。

ニコニコ動いていた、こどものアルパカみたいにふわっとした雰囲気の女の子を、腕ずくで確保。
だいじょーぶだいじょーぶ金髪おばちゃん怖くないからとなだめすかせて、DIG運営チームのことを洗いざらい吐かせることに。ヌハハハ。

アルパカちゃん、名前はミズウラさん。入社4年目。デザイナー兼ディレクター。
「社長にめっちゃ怒られますよー！　え、これ書くんですか？　ま、いっかー♪」
人選、間違いなーし。

アルパカちゃんとずっと話していた、ワラビー（カンガルーの親戚）のような女の子は、タナベさん。こちらも、入社4年目。こちらも、デザイナー兼ディレクター。このDIGのデザインも担当。

「いけいけどんどーん♪」と進むふわふわアルパカちゃんと、「ちょっと待ってください」と冷静沈着でクールなワラビーちゃんは、めちゃ良いコンビ。ワイワイ補いあいながら、現場をまわしている様子。その隣で、撮影もお肉を焼くのも笑顔で最後までこなしていたのは、ハンチングをかぶった、お肌つるつるゆで卵ちゃん。お名前はニシさん。学生さんかなと思ったのだけど、なんとお子さんがいるそう！
卵だと思ったら、母鶏だったのか……。侮りがたし、ワイズエッグ。あ、社名が「卵」だ。
ま、シャチョーの頭が、社名の由来だと思うけどね。

そんなみんなが頼る、母的な存在が、ムラタさん。ネコみたいに小さなからだでくるくるうごきながら、どんどん仕事をこなしていく、オールマイティーレイディー。
コケシからクラシックまで、趣味も知識も引き出しが多すぎて、誰も彼女の全容をつかめないとのこと。

以上、女子5人の輪から弾かれている、なで肩で黒縁めがねで、いかにもひとの善さそうな全身ぷよぷよのお兄さんを発見。
見たことあるぞ。カレーとか食べ物の話ばっかり書いてるDIGGERフクモトさんだ。

学生時代、友だちだと勘違いしてシャチョーに声かけたのがきっかけで、仲良くなってから十年以上。ここも立ち上げから一緒にいる仲だそう。
「つまりこういうことですね。『あれ？　ナントカちゃんじゃない？』とか、そういう方法でいつもナンパするんですね！」
訊いたらすげー慌てて汗だらだら流しながら
「いや！　ナンパとか！　ぜんぜん苦手です！」
ご、ごめんね、わかってたのに訊いちゃって……。
でも善いひとっぽいのに、「いずれ乗っ取ります」と、視線を外してフフフと笑ってました。

その隣で頷いているのは、おお、新長田ロケの日に内定が出た男子ではないか！　そうか、男子は初採用なんだね。がんばれ、カキバくん。

この８人とシャチョーが、DIGの裏方さんたち。
いやー、だいじょうぶなのか？　みんなすごくニコニコご機嫌なひとたちだったけど。

と、ここで、見たことないようなすっごーいお肉が登場。
どんな角度から見ても、「最高級に美味い肉です！」感が、湧き出ている。
これが噂の、新長田の回でシャチョーが「会社のBBQはいつもここ」と紹介していた、「マルヨネ」の本気の肉。
こ、これは、すごい……。
さすが、BBQ会社。

ところで、最初っから気になっているんだけど。
ずっとうまそうに肉を焼いて食べている、いかにも「肉の達人感」が漂う人物。
訊けば、やはりBBQ業界（そんなのがあるのか！）にも通暁しているという、大阪のオザワさん。
「神戸におもしろいひとがおる」と紹介されたのが、シャチョー。
それから一緒に「なんでやねんボタン」（Facebookの「いいね！」的に使用）をつくったり、「日本ホルモン協会」をつくったり。
でも、いまだにシャチョーのことが謎すぎて、つるんでいるのだそう。

こーんな面子のなかで、唯一まっとうそうな人物が。
塾の先生っぽい雰囲気をかもしだす男性は、経歴をきいて納得、メーカーに20年弱つとめていたフジサワさん。
なんと滋賀からの参加！　
かつて自分がそうだったように、週末は京都や大阪に出かけてしまう滋賀人に、地元の良さを伝えたいと脱サラして十数年。
シャチョーとは、「地域情報発信サイト」仲間。
京都人から「シガサク」とバカにされる滋賀県を、ますますフカボリしていくそうですよ！
じゃあきっと、フジサワさん、いまじゃ週末もすっかり滋賀を楽しみ尽くして……。
「いや、こんどは休みがぜんぜんなくなってしまって」
頑張れ、フジサワさん！


以上、そんな「フカボリ野郎」どものBBQでした。

輪の中心にはいなくて、いちばん端っこを走り回っていたシャチョーは、大量のアルコールを冷やすためのビニールプールを90分くらいかけて膨らましたあと、60分くらいかけて空気を抜いていました。
シャチョーって、たいへんな仕事だなあ！！

たくさんの「DIGつくってるひとたち」とはじめて会って、お腹もいっぱいになって。
明石海峡大橋に見送られながら、金髪は秋の小雨の大蔵海岸を後にしました。

で、いま、記事書くのにグーグル先生で確認して知ったんだけど。
朝霧って、神戸市ちゃうやん！！！

だーまーさーれーたー！！！

ま、いっか。
さ、次回からまた、神戸をフカボリます！！
でもね！
自動でドアが開かない須磨駅から西には、行かないからねー！！！